【実施設計】伝わる実施図面を描くコツNO.4

実施設計図の通りに施工者の方に施工していただくには、きちんと施工者に伝わる実施図面を描くことが大切です。

今回は、意匠図の中でも「建具キープラン」、「建具リスト」に関して、伝わる実施図面を描くためのコツを詳しくお伝えしていきます。

1) 建具キープラン

建具キープランでは、建具の位置を明示しますが、平面詳細図をもとに描きます。その際、平面詳細図の必要レイヤーのみ表示させ、詳細寸法などの不要な情報は非表示とし、建具記号が分かりやすくなるように心がけます。

(1) 建具番号を振ります
建具番号は、仕上げ表の室名順に番号を振ります。番号の順番は、一定のルールに従って、どこにあるかが分かるようになっていれば構いませんので、玄関を起点として、時計回りに番号をつけるという場合もあります。

(2) 連なる建具の範囲を明示します
建具がいくつか連なる時は、引き出し線を用いて、どこまでがその建具であるかを明示すると分かりやすくなります。

(3) 内部開口部の建具記号は室内側に描きます
建具リストは、室内側からの姿図を描くので、内部開口部の建具記号は、その室内側に記載します。なお、外部開口部の建具記号は、外部に描き、内部か外部かという違いを一目見て分かるようにすると親切です。

(4) 建具番号の決め方
もし、同種・同寸法の建具があったとしても、取り付け位置が異なる場合、それぞれに建具記号を割り振ります。その上で、設計変更などにより、中止した建具がある場合は、番号を繰り上げるのではなく、欠番として取り扱うと間違いを防ぐことができます。

2) 建具リスト

建具リストは、建具キープランで振られた番号に対応させて作成します。建具表には、姿図・寸法・材料を明記します。姿図は、内観からの図で統一します。アルミサッシの場合は、各メーカーで提供している姿図は外観図なので、図が異なりますから注意が必要です。

(1) 必要な高さを記入します
建具の大きさが分かる寸法だけではなく、姿図にFLからの高さを記入すると、掃き出し窓、腰窓などの判別がしやすくなります。また、引手加工や表示錠の取り付け高さを記入し、表示錠の商品名のほか、バックセットも明記すると親切です。

(2) 必要に応じて拡大図を併用します
取っ手など、部分的に詳細を示したい場合は、拡大したり、平面図や断面図をあわせて描いたりするとより伝わる図面になります。

(3) 引手・取手・手掛加工詳細を添付します
引手・取手・手掛加工詳細を必ず添付することで、正確な見積もりにつながります。加工の形状によっては、コストがかなり変わってきます。

建具キープラン、建具リストともに、建具を描く意匠図です。上記の実施図面を描く際のコツを参考にしていただき、より伝わる「施工者への説明ツール」として実施図面をご活用ください。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする