【実施図面】伝わる「構造図」を描くコツNO.2

近年プレカットが急速に普及し、都市部では木造在来軸組工法における建築物の9割超がプレカットを利用していると言われています。

今回は、手刻みではなく、プレカットの場合のプレカットCADオペレーターに伝わる図面の描き方のコツをお伝えします。

1) プレカット工場に渡す図面

設計者が描く図面は、誰が見ても分かりやすいことが重要で、その上で図面情報や補足資料を用意する必要があります。

加工図を作る上での判断材料やルールが構造伏図に記載されていると相手にも伝わりやすく、チェックの際にも役に立つのでおすすめです。

(1) 土台伏図や伏図全体に記入しておくこと
土台伏図には、アンカーボルトの位置を記載し、ホールダウン金物の位置及び筋交いの位置をすべての伏図に記入しておくと、継手があると好ましくない箇所が読み取れます。

羽子板ボルトについては、吹き抜け部、勾配天井部分の横架材を超える部分、階段部分などを干渉する部分を伏図に分かりやすくマークします。

さらに天井伏図には化粧梁の露出する寸法が記載されていると、ボルト類の露出に対してのチェックが楽になります。

(2) レベルの情報は、該当部分の軸組図を描きます
高さ方向に変化をつけた建物や、上下階の間崩れが多い建物は伏図が複雑になり、情報を読み落としがちになってしまいます。

特に読み取りにくいのは、水平材のレベル違いや2重桁の部分、屋根が層をまたいで下がっているところなどです。

これらについは、該当部分の軸組図を描くことできちんと伝わります。

(3) 材種と仕上げは別に資料を作成します
化粧で露す材が複数ある場合や、真壁と大壁が混在する場合には、材種や等級と仕上げの指示を書いた資料をつくると確認しやすくなり、間違いが減ります。

(4) 加工の詳細な指示を行います
継手などの加工ルールは工場ごとに異なりますが、通常と違う納まりを計画している場合や、特殊な加工を必要としている箇所がある時は、その部分の詳細図を渡して内容をきちんと伝えます。

2) プレカット図面のチェックの仕方

プレカット図面にはある程度の記号性があります。記号や図面のルールをCADオペレーターに聞き、何が記されているのかをすべて把握しなくてはなりません。

そしてチェック漏れを起こさないためのルールを確立する必要があります。

以上、プレカットの場合の「構造図」の描き方のコツをご紹介致しましたが、実務でご活用いただき、プレカットCADオペレーターに伝わる実施図面をご作成いただければと思います。

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