【実施図面】伝わる「設備図」を描くコツNO.1

設備図は、電気設備、給排水衛生設備、空調設備の各図に分けられます。今回は、まず電気設備図に関して、施工者や建築主に「伝わる図面の描き方のコツ」を詳しくお伝え致します。

1) 電気設備図

電気設備図には、各種設備機器の位置と配管・幹線ルートを描きます。幹線・電灯・コンセント・弱電(テレビ・電話・LANなど)で別図にする場合もあります。

(1) 図面を分けて作成します
「電灯設備・換気設備取り付けキープラン」と「コンセント取り付けキープラン」で分けると分かりやすくなります。前者は、スイッチがあるものでまとめています。

電気配線図を一枚の図面で表すと、煩雑で見難くなります。この図面はスイッチやコンセントの位置などを検討する際に、施工者のみならず建築主にもお見せしますので分かりやすさを重視する必要があります。

(2) 描きこむことを明確にします
電気設備図には、電灯や換気扇などの各種機器、コンセントやスイッチの位置を示します。電気の引き込み位置や分電盤といった接続箇所も明確に示します。

スイッチ・コンセントの取り付け高さは標準高さを定め、それ以外のときのみ図面に高さを描きこむと分かりやすい図面になります。コンセントの中心高さは、床面から15cm程度が基本ですが、用途が決まっているコンセントはそれに合わせて高さを設定します。

(3) 多少正確でなくても構いません
実施設計では、正確な電気の系統図を描きこむ必要はありません。配線機器のおおまかなプロット程度にとどめ、設備業者に施工図で描きこんでいただきます。

(4) 容量の大きい設備機器の検討を行います
電気回路の容量の200Vは、エアコンやIH調理器、食洗機など、容量の大きい設備機器に使われます。こうした機器では、接地(アース)付きのコンセントを専用回路で設けます。また、専用回路の場合でも、電気容量が100Vか200Vかを明記して伝わる図面にします。

2) 電気設備図のチェック項目

図面の抜けがないようにチェックする項目は、電力引き込み線・電力量計、分電盤・弱電版(位置・高さ)、照明器具、火災報知器、スイッチ・コンセント(器具の種類別)、吸気口(天井高の1/2以下の高さ(令129条2の6))、換気扇(天井扇と壁付けパイプファンを区別)、換気ルートです。これらをチェックして、施工者や設計者に伝わる分かりやすい図面を描きます。

以上、電気設備図に関して、施工者や建築主に「伝わる図面の描き方のコツ」をご紹介いたしました。ぜひ、実務にご活用いただき、施工者や建築主とのコミュニケーションにお役立てください。

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