【まちづくり】「佐原」における東日本大震災後のまちづくり

千葉県香取市佐原は茨城県と接しており、重要伝統的建造物群保存地区の町並みがあります。佐原は江戸時代に江戸への舟運で栄えた利根川筋の町です。

佐原が重要伝統的建造物群保存地区に選定された平成8年には多くの人が訪れるような町ではなかったが、20年かけて、年に4〜5件を修理して町並みが再生してきました。

東日本大震災後、修理をしていた建物は被害が少なかったことがわかりました。

ここでは、震災後、どのようにまちづくりをすすめられたかご紹介します。

1) 震災後の対策

基本方針は、「本会は何をすべきか」支援委員会を設けて対策を話し合い決定しました。第一に「町の中心部の被害の大きい県指定の建造物を修理する」、第二に「特定・指定している建造物の修理を急ぎ復旧させる」、第三に「その他建造物を守っていく」でした。

支援金を募ったり、県教育委員会へ補助率を見直す要請、さらにワールドモニュメント財団へも支援要請を行い、多くのみな様に支えられ、壊れた町並みを連続して修復できました。

そして国の史跡の伊能忠敬の旧宅も修理することができました。

(1)災害復興時の修理と自治体の補助

阪神淡路大震災の時の神戸市の対応を調べると、補助率90%近く出していました。それまで、建造物の補助をしてこなかった兵庫県も市を支援していました。

それを踏まえて、千葉県でも「千葉県指定建造物の所有者の会」を組織していただき、補助率は最終的に80%になり、建物を残すことができました。

従来の補助率のままでは、半数近く壊れていた可能性が高いです。ここでは、他の事例をもとに交渉することが有効でした。

(2)現在の佐原とまちづくり

平成23年3月に起こった地震による特定建築物被害の修理は、平成23年に11件、平成24年に30件を行いました。

被災した直後は建設単価が高くなり、職人を手配することが難しかったのですが、2年半でほぼ修復が完了したのは、重要伝統的建造物群保存地区の制度があったからです。

佐原の町並みは、年に4〜5件ずつ修理しており、20年で約100件の修理が行われました。

重要伝統的建造物群保存地区に指定された時はたいしたことなくても、保存修理・修景を繰り返すことで町並みが再生し、価値が高まりました。

その結果、起業したり、環境にシフトした店が50件ほどになり、大変な経済効果が生まれています。実務等において参考になる部分がございましたら、ぜひご活用ください。

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