建築材としての石材

国内の工事では、石材は、建築の高級感を高める手立てとして、よく用いられます。
今回は石材について概説します。

1)成因上の分類

(1)火成岩

マグマが冷却・固化して生成された岩石です。

(2)堆積岩

礫・砂・泥、有機体等が、海底、湖底、地表などに堆積して生成された岩石です。

(3)変成岩

火成岩や堆積岩が、熱や圧力などの変成作用により安定化した岩石です。

2)建築でよく使う石種

(1)御影石

国内の建築工事で使われる石材としては、最も一般的な石種で、火成岩の一種です。

様々な色、柄のものがあり、色によって、白御影石、黒御影石、桜御影石、錆御影石などと呼称されます。

世界各地で産出されていますが、国産材としては稲田石などが有名です。

他の石種と比べ、耐久性が抜群に良いため、外装用として適しています。
もちろん、内装材としても多く利用されます。

なお、御影石という呼び名は、本来は産地の一つ(神戸市御影)に由来したものですが、多くの場合、花崗岩一般を指します。

(2)大理石・石灰岩

石灰岩は炭酸カルシウムを多く含む堆積岩の一種、大理石は石灰岩が変成作用を受けたもので変成岩の一種です。

石灰岩は、比較的プレーンな表情を持つ石材で、建築の現場ではライムストーンと称されています。
大理石には様々な色・柄のものがあります。
いずれも、ほとんどが輸入材です。

国内ではおもに内装材として使われます。

酸性雨や粉塵の影響により劣化しやすく、降雨が多く湿度も高い国内では、外装として使うには注意を要します。

(3)凝灰岩

火山灰が堆積してできた、堆積岩の一種です。

国内で使用されているものの多くが国産品であり、代表的なものとして大谷石、十和田石などがあります。

やわらかく加工性に優れ、風合いがよいものが多く、様々な部位の仕上材に用いられます。
一般に耐火性に優れているため、暖炉まわりなどに、用いられることもあります。
また、十和田石などは水に濡れても滑りにくいため、浴室などにもよく利用されます。

大谷石は比較的風化しやすく、特に屋外で使う場合には注意が必要です。

(4)砂岩

砂粒が固まってできた堆積岩の一種です。

模様は無地に近いものが多く、石を構成する砂粒のサイズなどによって、硬さや吸水性など、性質が大きく異なります。有名なものとしてはインド砂岩(レッドサンドストーン、ホワイトサンドストーンなど)があります。

やわらかい印象の割肌を活かした仕上材として、よく利用されます。
吸水性の高い砂岩を屋外で使用する際には注意が必要です。

(5)粘板岩

層状にはがれやすくなった泥質の堆積岩の一種です。

様々な色のものがありますが、模様は無地のイメージのものが多く、多くが輸入材です。

屋根葺材、床材などとして利用されています。屋根葺材は建築の現場ではスレートと呼ばれます。

以上、石材についてご紹介しました。
実務において参考になる部分がございましたら、ぜひご活用ください。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする